モッシァレうチーズ

東京下町で働く58歳顔本職人・銀蔵の旅日記

今日読んだ紙媒体—死の杖

際限なく読み続けている松本清張もの。

これは短編集で、見つからずに済んだと思われた犯罪が、ちょっとしたきっかけでばれてしまう、といった話が集められています。いくつかは、それはないだろうというのもあるんですが、読み物として面白いことは面白いし、不満はありません。

接待された役人が、接待されたことにして実際は帰り、人を殺す。ところが、接待疑惑から殺人がばれてしまう、といったような話が好きですね。

死の枝 (新潮文庫)

今日読んだ紙媒体—沈まぬ太陽

全五巻という大作。読ませるものがあって、一気に読めました。

読み物としてまず楽しめました。

また、国民航空がいかに病んだ会社か、ということが延々と描かれており、国民航空はどう見ても日本航空のことでしょうから、今になって日本航空が追い込まれていることの裏付けになる話でもあり、タイムリーな資料ともいえます。

ということで、基本的には読んでよかったといえるのですが…。

一つのクレームは、この話の主人公は恩地ということなのでしょうが、第三巻などは恩地の出番は少ないですし、やや読みづらい部分も在ったのです。もしや・・・と思ってあとがきをみると、やはり連載小説でした。連載で長期間続けていたために、密度の低い部分が出ているような気がします。

それと、この手の小説でよくわからないのは、国民航空はどうみても日本航空ですし、竹丸代議士は金丸さんでしょうし、目白の田沼は田中角栄でしょうし、なぜこういう表現をするのかが気になります。どうせなら実名にするか、あるいはまったく実在しない人物とするか、どちらかにしてほしいのですが。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

今日読んだ紙媒体—水の炎

まだ松本清張を読み続けております。

この話は、私のの短い人生のなかではなかなか理解しがたいものがりました。

簡単にだまされてしまう二代目の銀行常務、たびたび家出のような旅行に出るのにまた帰ってくる奥さん、その奥さんを追いかけているうちに自殺してしまう助教授、わかりません。

水の炎 (角川文庫―MATSUMOTO SEICHO COLLECTION (ま1-12))

今日読んだ紙媒体—黒い空

死体を埋めたところにカラスが集まるという話は、別の短編にもあって、松本清張さんはこの雰囲気が好きなのかという気もしました。

この作品は、戦国時代の怨念が現代の殺人事件の動機になっているという、やや無理のある設定で、違和感を持って読みました。小原という人物も今一つ分からないままでしたし…。何か読み落としているのか、練りの足りない作品なのか…ちょっと迷うところがあります。

黒い空 (角川文庫)

今日読んだ紙媒体—田中角栄新金脈研究

立花隆と言えば田中角栄研究とは思うものの、その後は臨死体験などいろいろな方面に手を広げられていたので、どうも取り付くしまがなかったのですが、ブックオフで田中角栄新金脈研究という文庫本が出ていたので、ふと買ってみたらこれが面白い。

ほかの多くの評論家と違うのは、とにかく豊富な文献や聞き取り調査を次々にあげて推理を組み立てていくところで、研究論文のような面白さでした。

読み終わって、これからしばらく立花隆で行こうと決めました。

田中角栄新金脈研究 (朝日文庫)

今日読んだ紙媒体—逃亡

ここもと松本清張ばかり。今回は時代物で「逃亡」

やはり、人物の描き方が好きですね。ただ、卯平のじいさんなどはあり得ない設定だな、などと思いました。お米とかお蝶とかはよく分かりません。楽しい読みものでした。

個の本、アマゾンだと出てきません。

今日読んだ紙媒体—華麗なる一族

葉氏のそばのブックオフで大人買いした3巻本。

読みごたえのある小説でした。万俵大介と高須相子の描き方が面白い。鉄平というのは今一つよくわからなかったですが。

本の帯によると、これはキムタクでドラマ化されているようです。キムタクドラマというのは見たことないんですが、鉄平に焦点を合わせた脚本のようです。小説では鉄平は明らかに脇役で、大介が主役ですが、鉄平メインだとどうなるのか。再放送があれば、見てみたいと思います。原作を読んでからドラマを見る、というのも面白そう。

華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)

華麗なる一族〈中〉 (新潮文庫)

華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)

今日読んだ紙媒体—神々の乱心

松本清張氏最晩年の連載で、これはすごいとしか言いようがありませんが、いよいよというところで未完のまま終わっています。そして、下巻の巻末に、こういう結末だったのではないか、という推測が、当時の編集者との打ち合わせの状況などからまとめられています。

この作品の面白さを味わうためには、満州国の成立や張作霖爆死事件など日本の近代史と、古事記など古典の知識が要求されると思います。その辺を全く知らずに読んだらどう感じるのか・・・・。

水トーリーだけでなく、吉屋、花園、平田など、登場人物も味わい深いです。

神々の乱心〈上〉 (文春文庫)

神々の乱心〈下〉 (文春文庫)

今日読んだ紙媒体—

短編集とは思わないで読み始めたところ、あっけなく一つの話が終わり、結末が完全には書かれていないので、一つめを読み終わったときは不満だったのですが、いくつか読んでいくと、完全に答えを書かないで終わるというところに味わいがあるという気がしてきて、それから先は面白く読めました。人物の描き方が面白いですし。

百億円投機 (集英社文庫)

今日読んだ紙媒体—蒼い描点

ブックオフで買った松本清張作品。

この人のは昭和というか、高度成長期のにおいがぷんぷんして、懐かしくも面白く読めます。

緻密な筋立てですし、人間もよく描かれているし。

この作品はやや複雑すぎるかという気もしましたが、しかし楽しく読めました。

蒼い描点 (新潮文庫)

今日読んだ紙媒体—時の渚

この前、いくつか立て続けに読んでいた笹本稜平作品。これは渋い作りで、相変わらず楽しく読めました。

ただ、いくらなんでも偶然が重なりすぎなのでは…という気もしました。もう少し確率的に妥当なほうが、個人的には入りやすいです。

時の渚 (文春文庫)

今日読んだ紙媒体—花実のない森

花実のない森 (文春文庫)

短めの松本清張作品。

通勤中に軽く読みました。

松本清張作品のなかでは、緻密さを求めた推理小説ではなく、やや不思議な物語になっています。人物を描いているかというと、そうでもなく。

読み物という表現が妥当でしょうか。