一つの仮説

老人の家に規制が入る、というニュースをみて、その中で、自宅で使っていた布団や小物を共同住宅に持ち込んで使うと痴呆の進みが抑えられ、愛用の品を手放してしまうと悪影響がある、といった指摘がありました。

単なる共同住宅なら愛用の品を持ち込めますが、老人ホームとなると火災の恐れのある白熱灯や、燃えやすい布団などは持ち込めなくなり、ホームで新たに安全なものを用意しなければならない、という話です。

これをみていて思い出したのはこのサイト。

http://www.9393.co.jp/

Q先生の場合は、台湾に生まれ、戦前に来日して東大を出て、また台湾に戻り、香港に亡命、そしてまた東京に移住。中国の開放政策が進んでくると、また香港に移住、そして何年か前からは上海に本拠地を置かれているようです。もちろん、台湾にも、東京にも、香港にも拠点があるのでしょうが。85歳を過ぎてもお元気で鋭い記事を連発されています。

ここで、何の証拠もない単なる仮説を思いつきました。「定期的に引っ越しているとボケにくいのではないか」というものです。つまり、引っ越すとなるとある程度ものを買い替えたりするので愛用の品ができにくいし、引っ越すたびに心機一転して、仕事も物も整理されます。同じところに長くいると、やっていることが惰性になってくるし、毎日同じ風景をみていると時間の感覚や視覚情報もおなじことの繰り返しが多くなり、いわゆる一つのスティムレイトされない状態になってしまうのでは、ということです。

また、長いこと同じ場所に住んでいて、寝込んでから息子夫婦のほうに引き取られたりすると、かえってボケてしまう、という話も聞きますが、これも長いこと同じ場所にいたために、転居という刺激に耐えられなくなってしまったのでは。普段から定期的に転居を繰り返していれば、そうはならないのでは・・・・。

おいらの場合、セキュリティ上の理由から、定期的に移転せざるをえませんが・・・・自分を使った実験ですね。

それほど身の回りの事例が多くないので、単なる仮説としか言いようがありませんが、ちょっとメモしておきました。

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