Ginzonable Life—「フィリピン沖の決戦」

新年度になってメンバーも入れ替わっているのでちょっと説明しますと、Ginzonable Lifeというのは、昭和歌謡、なかでも戦前の楽曲でネットに出回っているものを取り上げる企画です。

まあこれのパクリなんですが・・・・。

handaful life

こちらのほうは戦後の昭和歌謡を扱われているようです。

さて、今回は「フィリピン沖の決戦」。昭和二十年発売の報道歌謡。

昭和二十年といえば、8月15日に日本が無条件降伏するわけで、太平洋戦争の最終段階ですが、やけに朗らかで元気いっぱいな歌声なので、非常に印象に残りました。高揚感にあふれた歌で、メロディーも難しくないので朗々と歌うと酔えそうです。

作詞が藤浦洸、作曲が古関裕而というのは定番ですが、歌手が伊藤武雄さんというのが珍しい。伊藤久男さんじゃありません。

ウィキによると、東京藝大を出て、1935年(昭和10年)にデビューしたものの、日中戦争で大陸に渡り、右手を失ったとのこと。帰国して藝大の助教授になり、しかしオペラ歌手としての活動を優先して辞職。戦後は桐朋学園大学教授など。個人的には、オペラなどの日本語台本を多く手がけられたという印象があります。

といっても、オペラの歌唱を聞いたことはなくて、戦時歌謡のレコードをいくつか聞いたくらいしかありません。もう少し音源があるといいんですが。なかでは、この「フィリピン沖の決戦」が元気いっぱいで、一番好きです。オペラの舞台を拝見したかったです・・・・。

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