流行っとる

自分のやっている業務上の秘密は書けませんが、他人様の面白い事例なら書いてみますわ。

先月のNatureにでていたDNAでカーボンナノチューブを選別するという話。

DNAでナノチューブを選別する

日本語の抄録

単層カーボンナノチューブはナノデバイスによく使われているけれども、実は同じように作ってもキラリティーの違うものができてしまい、微妙に物性が違ってしまう。それだとデバイスの性能が一定にならないので、ナノチューブを選別したいのだが、容易でない。

ところが、2003年頃に、カーボンナノチューブにDNAを混ぜると、なぜかDNAがナノチューブに巻きつくことがわかり、DNAが巻きついたナノチューブはうまくバラけてくれるので選別しやすくなる、というようなことが出てきた。

元論文はこれみたいですね。
DNAによるCNTの分散と分離

で、その後はDNAとカーボンナノチューブを混ぜる研究がドバドバ出てきたわけですが・・・

今回の論文では、DNAの塩基配列をいろいろ変えてやると、特定のキラリティのナノチューブによく巻きつくことがわかり、この性質を使って一定のキラリティのナノチューブを選別できる、ということのようです。やっているグループはデュポンほか。

いや~流行っとりますな~

  • 2009/08/05(水) 00:19:13
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